① 羅臼昆布は、知床半島の南側にある羅臼町沿岸でとることができる昆布。羅臼町の周辺海域はとても栄養が豊富で、高品質な昆布が育ちます。採取できる海域がとても狭く、地元でも手に入りにくいほど希少なのだとか。高品質、希少であることに加え、ほかの昆布よりも製造工程が多く、昆布の中でもっとも高額で取引されています。
② だしの特徴、味わい 羅臼昆布は昆布の中でも特に濃いだしがとれることでよく知られています。厚みのある濃厚な旨味と甘味を感じる、コクの強さが特徴のだし。香りもしっかりとしていて、やさしい黄色味を帯びます。羅臼昆布の風味と旨味の強さは水出しでも十分感じられますが、火入れするとより濃厚さが増します。
③ 向いている料理 とても旨味が強いので、合わせだしよりも、昆布だけでだしをとるのに向いています。しっかりとした濃厚なだしが素材の風味を引き立たせ、少ない調味料でも料理をおいしく仕上げられます。煮物や鍋物、麺つゆなど昆布らしい風味を活かせる料理に活用してみてください。
羅臼昆布は、昆布自体にも甘味があり、繊維質もやわらかいため、適当な大きさに切ってそのまま食べてもおいしい昆布です。だしはもちろん、おやつやおつまみとしても羅臼昆布を堪能してみてはいかがでしょう。