① 日高昆布とはみついし昆布(標準和名: ミツイシコンブ)の銘柄の一つです。みついし昆布は日高、十勝、釧路、道南(函館)の4地区で採取され、そのうち日高地区で採れたものを日高昆布と呼びます。ただし、日高昆布の名前がとても有名になったため、みついし昆布のことを日高昆布と呼ぶこともあります。ですので、十勝や釧路で採取されたみついし昆布であっても「日高昆布」の名前で販売されていることがあります。日高昆布の色は、濃緑に黒みを帯びています。
② 日高昆布は平らに整形されずに出荷されるものがほとんどです。平らに整形される羅臼昆布や利尻昆布と比べると、表面が凸凹しています。
③ 昆布の中でも珍しく、日高昆布は出汁昆布としても食用昆布としても使えます。日高昆布の出汁はコクがあり、しっかりとした昆布らしい風味が特徴です。ほのかな香りでオレンジ色がかった淡い黄色の出汁が取れ、風味は昆布らしく濃厚ですが、まったりした舌触りで後味がスッキリしています。また、煮上がりが早く、肉質が柔らかいのですが、型が崩れないため、佃煮や昆布巻きなどにも利用されます。